背景色

戻る

市立貝塚病院の皮膚科について

【皮膚科部長:永尾 淳】

Q. まずは市立貝塚病院の皮膚科について簡単にご紹介ください。

2024年4月より、市立貝塚病院皮膚科を担当しております永尾です。着任前は、泉大津市立病院で約20年間、皮膚科の診療に携わってきました。
当院の皮膚科外来は、これまで市立岸和田市民病院から応援の医師をお迎えして診療を行っていましたが、私が常勤医として加わったことで、外来の患者さんはもちろん、他科に通院・入院されている方々の皮膚疾患にも、よりきめ細かく対応できるようになりました。

近年、機器の進化は目覚ましく、より詳細な画像が得られるようになりました。ただ、そのぶん画像も複雑になって、「この画像は何を意味しているのか?」という新たな課題も生まれています。

Q. 診療内容の特徴について教えてください。

2025年4月現在、当科ではさまざまな検査や治療に対応しています。たとえば、真菌や疥癬などの直接顕微鏡検査、ヘルペスや天疱瘡の診断に用いるツァンクテスト(細胞診)、皮膚腫瘍を観察するダーモスコピー検査などを行っています。
また、アレルギー性接触皮膚炎金属アレルギーに対してはパッチテストを実施し、いぼには焼灼療法や凍結療法、乾癬などの慢性疾患にはナローバンドUVB照射療法も行っています。
より専門的な検査や治療が必要な場合には、近隣の専門医療機関や、近畿大学病院、大阪公立大学医学部附属病院などと連携し、患者さんにとって最適な医療が提供できるよう努めています。

Q. 診療の中で大切にされていることはありますか?

皮膚科の診断は、数値ではなく目で見て判断する「視診」が基本となります。そのため、一つの症状から複数の疾患を想定し、常に鑑別診断を意識して診療にあたっています。
患者さんの声にしっかり耳を傾け、皮疹をよく観察し、必要に応じて検査を行い、正しい診断と治療につなげることを心がけています。治療方針は、患者さんそれぞれの状況を考慮しつつ、基本的には日本皮膚科学会の診療ガイドラインに基づいてご提案しています。

Q. 最後に地域の皆さまへメッセージをお願いします。

多くの方にご受診いただいているため、初診・再診ともにお待たせする時間が長くなってしまうことがあり、心苦しく感じています。
現在は医師1名体制で診療を行っておりますが、一人ひとり丁寧に対応してまいりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

皮膚科はこちら