背景色

戻る

当院にてナトレル®133ティッシュ・エキスパンダー挿入手術を受けられた皆様、当院にて乳房再建を検討されている皆様へ

先日お知らせしましたように、ブレスト・インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)に関連し、令和元年7月25日以降、アラガン社は同社製品であるナトレル®ブレスト・インプラント、ナトレル®410ブレスト・インプラントおよびナトレル®133ティッシュ・エキスパンダーの未使用製品について、世界市場から自主回収、販売停止しております。

また、この製品が日本で唯一の健康保険が適応されている製品であったため、当院でも乳房再建用ティッシュ・エキスパンダーおよび乳房インプラントによる乳房再建手術を中断しておりました。
しかし、この度アラガン社はこれまでの製品の代替品として、ゲル充填人工乳房『ナトレル® ブレスト・インプラント(Inspira シリーズインプラント)』及び皮膚拡張器『ナトレル® 133 ティッシュ・エキスパンダー(モデル:133S ティッシュ・エキスパンダー)』の薬事承認を取得し、流通を開始致しました。

これに伴い当院でも、令和2年1月より乳房再建用ティッシュ・エキスパンダーおよび乳房インプラントによる乳房再建手術を再開致しました。
今回、健康保険が適応された製品は、自主回収となったテクスチャードタイプとは異なり、表面がツルツルしたスムーズタイプという製品です。このタイプのインプラントではBIA-ALCLの発生の心配はなくなりますが、一方でテクスチャードタイプに比べ、破損や被膜拘縮などの合併症の発生率が高いとの報告もあります。
当院では自家組織による乳房再建も行っておりますので、再建を希望される患者様は主治医にご相談ください。