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臨床指標・DPC指標

臨床指標(クリニカルインディケーター)

はじめに(概要)

クリニカル・インディケーター(Clinical Indicator)とは、病院のさまざまな機能や診療実績を数値化し、それらを定期的に評価・分析することで、医療の質の向上に役立てようとするものです。
厚生労働省では、国民の関心の高い特定の医療分野について、医療の質の評価・公表を実施し、その結果を踏まえた、分析・改善策の検討を行うことで、医療の質の向上及び質の情報の公表を推進することを目的とする「医療の質の評価・公表等推進事業」が開始されています。当院でも、指標については項目の精査を継続し、指標の公表・改善を繰り返すことにより、医療の質の改善に努めてまいります。

Ⅰ 病院基本指標
Ⅱ がん医療に関する指標
Ⅲ 診療プロセス指標
Ⅳ 予防医療指標
Ⅴ 患者満足指標
診療科、領域ごとの診療実績

DPC指標

はじめに(概要)

DPC指標とは、どのような診療を行っているか、質はどうなのかを具体的な数値で示し、客観的に評価することを可能としたものです。指標を分析し、経年変化をみていくことで医療の質の向上を図り、地域住民を支える良質な医療の提供ができるよう、今後とも努力していきたいと考えております。

主な定義

  • 令和5年度(令和5年4月1日から令和6年3月31日)に退院された患者さんであり、一般病棟に入院された患者さんが対象です。
    (地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟へ直接入院された患者さんは対象外となります)
  • 医療保険を使用された患者さんを対象とし、自動車賠償責任保険や、労災保険、自費等の患者さんは含みません。
  • 入院後、24時間以内に死亡された患者さんは、対象外となります。
  • 全集計について、患者数が10人未満の場合は、「-(ハ イフン)」を表記しています。

病院指標

1. 年齢階級別退院患者数

当院の一般病棟を退院された患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数です。

2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

診療科別に症例数の多い入院についてDPCコード、DPC名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を示しています。
なお、上位3位までの患者数が全て10件未満の場合は、その診療科の表の掲載はしておりません

3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

5大癌について、集計期間中に入院治療を行った、初発患者の病期分類による退院患者数を、再発患者は期間内の延べ患者数を示しています。
なお、当データはDPCデータを基にしており、同一患者の複数回入院など、重複したデータを含みます。診断確定時に一度のみ登録されるがん登録とは異なりますので、ご注意ください。

5大癌とは、発症症例数が多いとされる胃がん、大腸がん、肝臓がん、肺がん、乳がんの事をいいます。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、癌がどれくらい進行しているのか、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を、一度に表すことが出来るように作られたのがStage分類です。Stageは、StageⅣまであり、StageⅣが最も進行していることになります。

4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等

入院の契機となった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名がインフルエンザ、ウイルス性肺炎、肺炎等であって、市中肺炎(普段の生活の中で罹患した肺炎)の患者さんについて、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。重症度は、成人市中肺炎診療ガイドラインの肺炎重症度分類に基づき決定しています。

5. 脳梗塞の患者数等

脳梗塞の患者数を発症日から「3日以内」「その他」に分け、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。

6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

診療科別に手術件数の多い上位5術式と、それに対する患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示しています。なお、上位3位までの患者数が全て10件未満の場合は、その診療科の表の掲載はしておりません。また、創傷処理等の軽微な手術、輸血関連は除外しています。

7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・手術後の合併症の発生率)

臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症および手術・手術後の合併症の発症率を示しています。

医療の質指標

医療の質指標とは、医療の質を具体的な数値で見ることで、客観的に評価することが可能なものです。私たちが提供している医療の質がどのようなものか、指標として数値で表し、医療の質と医療安全向上のための改善活動を行い、より質を高めていくことを目指します。

 

1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
2. 血液培養2セット実施率
3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率