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「変形性股関節症・変形性膝関節症」について

変形性股関節症・変形性膝関節症は、痛みのために運動不足やケガの原因となり、歩行困難による寝たきりや要介護へ進む場合も少なくありません。
「年だから」と痛みを我慢せず、適切な治療を早期に受けることで、自分自身の関節を長く保つことが大切です。また、関節機能が失われた場合にも、人工関節置換術により、快適な日常生活を取り戻すことが可能です。

変形性股関節症について

大腿骨頭と軟骨がこすれ合うことによる関節炎で、関節や骨の破壊と変形、関節面の軟骨が肥大し骨化して異常な出っ張りとなる骨棘(こつきょく)などが見られます。
脚の付け根やおしり、太ももなどの少しの痛みやこわばりから、強い痛みや股関節の可動域が狭くなる、日常的な痛みから筋力の低下へと時間をかけて徐々に進行していきます。

変形性股関節症の原因

  • 先天性疾患
    寛骨臼内の臼蓋(骨盤側の体重のかかる部分)が生まれつき浅くて小さい「臼蓋形成不全」では、臼蓋が骨頭を十分覆えず体重が集中するため、表面の軟骨がすり減りやすくなってしまいます。「先天性股関節脱臼」を含め、変形性股関節症になりやすい先天性疾患は、女性に多いのが特徴です。
  • 股関節疾患の後遺症
    大腿骨頭壊死・大腿骨頭すべり症・化膿性股関節炎などの後遺症としての発症も見られます。
  • 加齢
    長年の使用により関節の摩耗が進み、更に加齢により骨の強度が落ちることで発症しやすくなります。

変形性股関節症の進行

  1. 前期
    骨の変形のみで軟骨がすり減っていない。
  2. 初期
    関節の隙間が狭くなっているが、痛みは少ない。
  3. 進行期
    関節のすり減りが進み、骨棘や骨のう胞(空洞)ができる。
  4. 末期
    軟骨がほぼ無くなり、骨同士が接触して激しい痛みがある。
変形性股関節症の進行

変形性股関節症の治療

温存療法

注射や薬などで症状の緩和をメインに、筋力トレーニング・体重コントロールを行います。

骨切り術

股関節があまり傷んでおらず、比較的年齢が若い場合に行われる手術です。関節近くの骨を切って、関節の向きや軟骨への接触位置を修正します。

人工股関節置換術

傷んだ関節を人工の関節に置き換える手術です。

変形性膝関節症について

膝関節の軟骨が傷つくことで、関節に炎症が起こり痛みが生じる病気です。運動した時の痛みや、膝を動かしづらくなったり、膝が腫れる・水がたまるなどの症状が現われます。

変形性膝関節症では、筋力低下と肥満が大きな問題になります。痛みを上手にコントロールして、痛みからの運動不足⇒筋力低下⇒体重増加⇒痛みの増加⇒運動不足、となる悪循環にならないことが大切です。

変形性膝関節症

変形性膝関節症の原因

  • 加齢
    軟骨の弾力が失われ、長年の使用による摩擦で膝関節軟骨がすり減り変形してしまいます。変形性膝関節症の原因の多くを占めています。
  • 筋力の衰え、肥満
    膝関節を支える脚の筋力が衰えると膝関節に大きな負担がかかります。体重の約3倍の負担がかかると言われる膝関節には、肥満は大きな負担です。
  • O脚、足に合わない靴やハイヒール
    O脚は膝の内側に体重がかかり、内側の軟骨を傷つけやすくなります。また、ハイヒールも同様に内側の関節に負担をかけてしまいます。
  • 疾病による危険因子
    靭帯・半月板損傷、膝蓋骨の脱臼、膝関節のねんざ、慢性関節リウマチなども危険因子となります。

変形性膝関節症の治療

温存療法

薬や温熱療法・冷却療法の他、運動療法を行います。運動療法は、体重をコントロールする、関節の動きを良くするといった症状の緩和効果だけでなく、膝関節の血流を良くすることで軟骨細胞の新陳代謝を良くし、繊維軟骨が再生されやすくする効果も期待できます。

関節鏡視下郭清術(変形性膝関節症)

膝関節の変形があまり進んでおらず、半月板損傷や骨の変形が痛みの主な原因となっている場合に行われる関節鏡(内視鏡)による手術です。

骨切り術

膝関節があまり傷んでおらず、比較的年齢が若い場合に行われる手術です。関節近くの骨を切って、関節の向きや軟骨への接触位置を修正します。

人工膝関節置換術

傷んだ関節を人工の関節に置き換える手術です。